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不動産の豆知識 その72
私の実家は京都の下にあり、築年数が70年以上経過している古い古民家だ。
ただ僕としてはとても趣がある歴史を感じさせてくれる古民家の実家がすごく気に入っている。
父親の親が引っ越してきた時に建てた家だそうで、近所でも大きさと美しさで目立つ存在だ。
そんな家をおじいちゃんから受け継いだ父親は、綺麗にリフォームしながら使い続けている。
1階の奥の部屋は、当初僕の子供部屋として使われていたため、和室から洋室にリフォームして使っていた。
僕が社会人になり実家を出てからは、両親がその部屋を寝室として使っていた。
床のフローリングの傷がたくさんついて古くなってきて、歩くとギシギシと音もするようになってきたので、そろそろ床のフローリングのリフォームを考える時期が来ていたそう。
先日実家に帰った時にその話を父親から聞いて、どのようなフローリングの色に変えようか色々と情報を調べていたのですが、母親から「この歳になると、畳が恋しくなってきたので、ここは思い切って和室にしようかしら」と思わぬ意見が出てきた。
父親は、「母親がそうしたいと言うのなら俺は全然構わないよ!」と言っていたので、フローリングを剥がして以前あった和室の部屋に戻すことになった。
僕は早速インターネットであれこれ良さそうなリフォーム業者をいくつか調べた。
結果2つの建築事務所に来てもらい、和室リフォームの見積もり家設計図をお願いする事になった。
一つの会社は完成予想のイメージカラーで持ってきてくれて、両親もすごく気に入っていた。
一部屋のフルリフォームをすることになったので、期間としては2週間ぐらいかかったが、とても綺麗な和室リフォームができた。
母親は久しぶりにかいだ畳のい草の匂いで「懐かしいね、この匂いが好きなのよ」と、非常に喜んでくれていた。
やっぱり年を取ってくると和室を恋しくなるようだ。
両親の寝室を洋室から和室にリフォームをしただけなのに、こんな大満足してくれて恥ずかしい気持ちになった。