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不動産の豆知識 その52
先日、子供の宿題で伝統建築を調べるというのがありました。
伝統建築というのは古くから日本に伝わっている建築方法で、神社仏閣や歴史的建造物もこの建築技術によって建てられているのだそうです。
日本には昔からあるお寺や神社が多くあり、それを見に来る観光客の出入りが毎日あります。
そのため建物のいたみが酷く修復困難なものや修復待ちのものは特別公開日や特別な行事の日だけ一般公開されるのだそうで、修復をして一般公開される日を心待ちにしている人も多いと思います。
このような伝統建築で建てられた建造物は、伝統建築の修復技術がある建築事務所でしか対応できないようで、有名な建物をいくつも修復再建した建築事務所も沢山あります。
ところで、海外の方もたくさん来る京都は有名な観光地が多いので神社やお寺の数はダントツで多いように思ってしまいますが実はそうではありません。
京都は神社の数ではベスト5にすら入っていなく、お寺の数ではギリギリ5位にランキングしています。
ですので、伝統建築の技術を持った宮大工や建築事務所も京都にだけあるわけではなく、調べてみると全国に沢山存在していました。
そもそもこの伝統建築というのは習得するまでに10年以上の歳月がかかるそうで、木を組むように建てていく木組み工法という技術が習得までに長い年月を必要とするとか。
木を削りピッタリの凹凸に木をはめ込むことによって歪みのない強固な建物を建てれるそうですが、このピッタリのサイズに木を削るというのもとても難しい技術だと思います。
そもそも素材が木ですから、木によって異なる色んな性質や扱い方や特徴などを全て理解した上で加工していかなければいけないので、普通の建築技術よりはるかに覚えることも多く難しいのでしょう。
古くから伝わってきたこの技術がこれからも次の世代にちゃんと継承されないと重要な文化財も修復できなくなってしまうので、新しい世代の職人さんが育てばいいなと思いました。