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不動産の豆知識 その51
訪日観光客に人気の浅草や上野を少し歩くと、コンビニを見つけるより先に歴史的な建造物に遭遇します。
小さなお寺や神社でも驚くような歴史的背景があったり、重要文化財に指定されてるような古い建造物もあります。
このような古い日本建築で建てられた建造物は、屋根の構造がとても特徴的で見ていて飽きません。
どうやって作っているのかと思うような滑らかな曲線があり、どの角度から見ても美しく重厚なその姿は、さすが伝統建築と言わざるを得ません。
ふと、散策していると「この建造物はどうやって修復保存されてるんだろう?」と疑問に思いました。
具体的な方法というより、一体誰が修復しているのかの方が疑問で、大学の研究チームや国の重要文化財保存チームなどがあるのだろうかと思ったのです。
気になったので調べてみたら答えは簡単でした。
土地柄このような古い文化財や建築物が多くあるので、その修繕や保存にあたっている建築事務所がちゃんとありました。
そんな建築事務所のホームページを眺めていると社寺建築業者として130年続いてると書かれていて、歴代の代表取締役がずらっと並んでいました。
創業者の年号の所には「嘉永」と書かれていて、写真も白黒の着物姿でその古さに驚きました。
伝統建築という特殊な建築をしている建築事務所だからこそ、この長い歴史があるんでしょうね。
古い歴史のある土地で、建築物と共に伝統建築の技術も伝えられて来たんだと思います。
このようにお寺や神社の修復や再建を請け負っている建築会社がいくつもあるので、各建築物ごとに歴代付き合いのある建築会社に依頼をしているのだと思います。
伝統建築で修復や再建されるのは寺や神社ばかりではなく、門や塔などの修復作業にもその技術が使われているそうで、多くの神社仏閣がある伝統建築の宝庫と言えるかもしれません。