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不動産の豆知識 その50
日本人だけでなく海外の人にも人気がある京都。
その京都という土地には古い建物も多く、有名なお寺や神社などが沢山あります。
多くの観光客が訪れ、歴史的な建物を見に来るわけですが、人が多く出入りすればするほど当然ながら建物も傷んできます。
とても傷みが激しい建物は修復されるまで一般公開が出来なくなったり、重要文化財に指定されてるような建物は期限付きの公開などで傷まないように工夫されています。
このような古いお寺や神社などの修復作業をよくテレビなどで見ると思いますが、当然ながら普通の建築技術とは別物なので、誰にでも修復作業が出来るわけではありません。
「伝統建築」という古く昔から日本に伝わっている特殊な建築方法で建てられた建物ですから、修復する時にもその技術が必要になるため、伝統建築を手がけている建築事務所にお願いをして再生や修復をしてもらうそうです。
京都にはお寺や神社が非常に沢山あるので、宮大工として代々その修復にあたっている建築事務所や工務店が沢山あります。
歴史上重要だとされる建造物を今、私達が見れるのもこの方達の技術があってこそです。
何百年もの間伝統建築の技術が今日まで伝えられているからこそ、歴史的建造物を当時に近い状態で見ることが出来るんですから有難い話です。
京都では伝統建築をベースに文化財の保存や修復を主に請け負っている建築事務所がいくつもありますが、どの建築事務所も歴史が長いように思います。
建物の歴史と共に、ずっとその保存にあたってきた方達が大勢いると思うと、そこにも歴史を感じてしまいます。
東山にある京都美術工芸大学では伝統建築専攻があるそうで、このような伝統建築を手がける建築事務所で将来仕事をしたいと思っている若者が日々日本建築を学んでいます。
京都の街並みの中に様々な教材になる建物が沢山あるので、環境的には申し分ないと思います。
ここで学ぶ若者が、また数年後や数十年後の伝統建築を支えると思うと感慨深くなってしまいますね。