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不動産の豆知識 その49

昨今は大きな地震が多く、建築物の耐震強度に関心が集まっています。
学校や公共施設などでは耐震性が低いと補強工事が進められています。
自分の住んでいる住宅や会社のあるビルは大丈夫だろうかと心配な人も多いと思います。
この耐震強度と別に耐震等級というものもあって、数十年に一度あるとされている中地震と数百年に一度あるとされている大地震に対してのそれぞれの耐久性でランク付けされているそうです。
建築基準法を見ても難しい専門用語が沢山入っていて一般人にはよく理解できません。
中地震の時に建物の重要な骨格が壊れないか、大地震の時に建物全体が倒壊せずに建っていて人命を守ることができるかが定められている基準だそうで、建築の世界の最低基準ではヒビが入ったり一部壊れたりしてもクリアしてることになるそうです。
そう聞くと耐震強度があっても何か不安が残りますよね。
ところで「耐震」という言葉とともによく聞くのが「免震」です。
耐震強度は文字通り地震に対して耐える力の強度ですが、免震強度は地震の力をどれだけ免れることができるかなので耐震性とは別物になります。
よく高層マンションなどが免震構造で建築されていたりしますが、免震装置は基礎と建物の間に設置されています。
地震が起こったらその力を吸収する作りになっているんですが、実際地震があるとかなり揺れます。
上階の方ではぐるぐると円を描くように揺れ、この揺れが地震の力をうまく逃す構造で建築されている証なのです。
「耐震」と「免震」に加え、あまり聞きなれないかもしれませんが「制振」と言われるものもあります。
壁の中に装置を埋め込み、地震の力を弱くしてくれるものだそうで、いくつか設置するのが一般人だそうです。
耐震にするか免震にするか制振にするか迷う所ですが、一生の買い物である一戸建てを建てる時などはよく調べて地震に対応した住宅を建築したいものですね。